上杉謙信も攻めあぐねた能登の要塞 七尾城:4000×2000 DC-0015
郭、石垣、土塁、空堀
城の種別 連郭式山城
所在地 石川県七尾市古城町
七尾畠山氏の初代当主で能登国守護の畠山満慶が正長年間(1428 - 1429年)頃にこの地に築いたと思われるが、当時の七尾城は砦程度の規模であった。しかし、その後拡張、増強され、以後約150年間にわたって領国支配の本拠となった。
畠山義続・畠山義綱の頃に最大の縄張りとなったと言われる。山麓に城下町が一里余りも連なり、山頂にそびえる七尾城の威容は「天宮」とまで称されたと記録に残っており、日本五大山城のひとつに数えられるほど強固な城であった。
1577年(天正5年)に能登国に侵攻した上杉謙信に包囲されるが、一年にわたって持ちこたえた。しかし重臣であった遊佐続光の内応によって同年9月13日に開城された(七尾城の戦い)。この際、上杉謙信が詠んだ漢詩「九月十三夜陣中作」は非常に有名である。
越中国と能登国を繋ぐ要所である七尾城は、のちに織田氏によって領され、城主として前田利家が入るが、ほどなく拠点を小丸山城に移した。しばらく子の前田利政が城主となっていたが、のち、1589年(天正17年)廃城となった。
開発や災害など遺構の損失を逃れたため現在でも当時の遺構がしっかりと残されている。
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